YON-KA アナザーストーリー 「『負の肩書き』が見せてくれたもの」

YON-KAの日本上陸以来、ヴィセラ・ジャパンのアートディレクションを務めるディレクターが語る、YON-KAストーリー。今月より6回に渡って、YON-KAとの出会い、長年携わってきたからこそ持つブランドへの想いを綴っていただきます。

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CANNE

episode 3
「負の肩書き」が見せてくれたもの

私の屋号は、「お助けウーマン」。

なんでそんな名前になったのかというと、天から降ってきた。
と言うとちょっと大げさかもしれないけれど、ほんとうにそんな感じだった。

当時は、いろんなことがいっぱいいっぱいで、
むしろ人の助けを必要としている状況だったから、
もしかしたら、心の叫びの裏返しだったのかもしれない。

いずれにしても、さして深い意味はなかった。

しかし、その名がついたとたん、予期せぬことが次々に起きた。
「お助けウーマンならなんでもしてくれるんだよな」と密室で大金を積まれたり、
「お助けウーマンとか名乗ってるような奴は嫌いだ」と初対面で言われたり、
「お助けウーマンなら願いごとを叶えてくれるんでしょ」と泣きつかれたり・・・
肩書きひとつで人の反応は変わるんだ、と身をもって知ることになる。

そんな誤解を生む、ちょっとダサい名前をわざわざ背負って、
何ひとついいことなんてないのでは・・・というとそうでもない。

ヨンカさんとの仕事のおつきあいは、8年くらいだから、けっこう長い。
その間、ホームページづくりや、印刷物、
メディアに向けたPRや、イベントの立ち上げなど、幅広く経験させていただいた。

PRをやってくれと頼まれたときは、さすがに冗談かと思った。
ブランドというのはイメージが大事だから、泥臭いものは好まれない。
ましてや、ファッションやビューティーのPRといえば花形で、
マスメディアの人といかに仲良くなれるかが肝になってくる。

そこにファッションやビューティーに疎い「お助けウーマン」が現れて、
いったい何人の人が話を聞いてくれるのだろう・・・。
とても不安だった。

でも、そんなことは気にしないのが、ヨンカであった。

「数は少なくてもいいから、ブランドの本質が伝わるPRをしたい。
そこのところをわかってくれる人がきっといるはず。そういう人たちとうちは働きたい。」

そう言って、お助けウーマンの背中を押してくれた。

この連載もそう。
「見たまま感じたままを、素直に書いてくれたらそれでいい」
そう言われ、のびのび書いている。

負の肩書きは、稀にそういうものを連れてくる。

ヨンカ全体からにじみ出る、職人気質な実直さ。母体のあたたかさ。
それは、会社の内側に入れば入るほど、浮き彫りとなってあらわれてくる。

そこまで踏み込んじゃうと、たいていボロがでてきて、ジ・エンド、というのが世の常だし、
金銭や私情が入ってくると余計なことまで絡みだすから、
トラブルなしにやっていくほうが奇跡に近いのかもしれない。

でも、トラブルというトラブルもなく今日までやってきた。

ヨンカで働く人たちは、誰も威張らない。
お助けウーマンを、ぞんざいにもしない。
そうした人を人として見てくれる体質の中で働けるということは、
あたりまえにみえて今どきあたりまえではない。

それを知ることができたのは、
この肩書きを背負ってみていちばんよかったことだと思える。

 

【Profile】
上山 麻実子
1974年生まれ。事業内容は?と聞かれれば、「お助けウーマン」。2004年発足以来、クライアントの感覚をかたちへと近づけていく業務を担う。YON-KA五周年記念パーティーや、吉本ばななさんの「もしもし下北沢」イベントのプロジェクトリーダーを担当するなど、活動は多岐にわたる。

 

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