YON-KA アナザーストーリー 「ウブドで見た、『美の秘密』」

YON-KAの日本上陸以来、ヴィセラ・ジャパンのアートディレクションを務めるディレクターが語る、YON-KAストーリー。今月より6回に渡って、YON-KAとの出会い、長年携わってきたからこそ持つブランドへの想いを綴っていただきます。

>>episode 1  「恋の花」はこちら

NAT-BLEUET

episode 2
ウブドで見た、「美の秘密」

ウブドに着いた翌朝のことだった。

目が覚めてヴィラの扉を開けると、ダイナミックな渓谷と渓流のドームに囲まれ、
色とりどりの光の粒がワーッと降り注いできた。

これだけでも来た価値あり、と満足していると、
スーパー過密スケジュールの社長の武藤さんが、ひと足早く起きてテラスにちょこんと座っている。

朝から何をしているんだろう・・・
とベッドに寝ころびながらテラスのほうを眺めていると、
ちょうどヨンカタイムに入るところのようだった。

さすがヨンカマニア!と感動し、
美の秘密をのぞき見することに成功する。

その手順とは・・

まず手を清め、水を一杯。
テーブルの上にずらりとヨンカを並べる。

準備が整ったところで、深呼吸。
肩の力をぬいて、顔全体から首もとまでひたひたとピアノを弾くように指で触れ、己の状態をみる。

心の雑音を消し、瞑想状態に入ったところで、ローションを惜しみなくひと吹き。
目を閉じ、手のひら全体で顔をやさしく包みこむ。

ここがポイントで、なんとか浸み込ませようとギュウギュウ押し込んだり、
お相撲さんのようにパンパンはたいてはいけない。

深部までしっとりといきわたるのを待ったら、次の工程へ。
ここもポイントで、決して先を急いで、顔がびちょびちょのままクリームに突入してはいけない。

いよいよヨンカタイムも山場。
季節、風土、心身の状態など、ありとあらゆる角度から己を見つめ、
80種類はあるヨンカから、「本日のヨンカ」をオートクチュール。
自分にぴったりの極上の一滴を生みだす。

それを手の上にのせ、ヴェールで覆うように肌に塗布。
そして産まれたての赤ちゃんの頬をなでるように、やさしくやさしくマッサージ。
香りとテクスチャーをたのしむ。

ここでも、なじんでいくまでの余韻が大切。
決して、エンドロールの途中で席を立たない・・・・・・・・・・・

これら一連の儀式は、ウブドの大自然の中に溶け込み、すべてがあまりにも自然に感じられた。
それはどこか懐かしくて、見ていて心地いいものだった。
そして、これこそがヨンカの言う、「WELLNESS」なんだと自分なりに悟った。

それまでの私は、「美容」ってなんとなくインチキくさくて、ただただめんどうなもの、と思っていた。
自分の本領とは別のところに行かされるような、衰えをアンチとする感じがどことなくがめつくて、
裏を返せばむしろ美しくない、とさえ思っていた。
なにより、そう思っていながら鏡の前に立つ中途半端な自分が、ずっと気に食わなかった。

でも、ウブドの空の下で、達人の美しい所作を見ていたら、それまでの価値観が一気にひっくり返った。
むしろ、なんでせっかく女に生まれてきたのに、こういうことを私は度外視してきたのだろう、と残念に思うほどであった。

それからの私は、ちょっと違う。
バスタイムはもちろん、変に忙しかったり体調が悪いときこそ、達人の所作を思いだし、ヨンカタイムをたのしめるようになった。
特に重いツワリの時は、それにかなり救われ、なんとか出産にまでこぎつけることができた。

しかし、ついギュウギュウパンパンやってしまう雑さが、日常のふしぶしにでてしまうところは否めない。
だからこそヨンカに助けられながら、雑多な日々の中でとっ散らかった気を元さやに戻す。

そうこうしていたら、好きになれなかった鏡に映る自分の顔が、そうでもなくなってきた。
それってなんだか、すごいことのような気がする。

 

【Profile】
上山 麻実子
1974年生まれ。事業内容は?と聞かれれば、「お助けウーマン」。2004年発足以来、クライアントの感覚をかたちへと近づけていく業務を担う。YON-KA五周年記念パーティーや、吉本ばななさんの「もしもし下北沢」イベントのプロジェクトリーダーを担当するなど、活動は多岐にわたる。

 

>>episode 3  「『負の肩書き』が見せてくれたもの」はこちら

 

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