YON-KA アナザーストーリー 「恋の花」

YON-KAの日本上陸以来、ヴィセラ・ジャパンのアートディレクションを務めるディレクターが語る、YON-KAストーリー。今月より6回に渡って、YON-KAとの出会い、長年携わってきたからこそ持つブランドへの想いを綴っていただきます。

NAT-MAUVE

episode 1
恋の花

ヨンカとの出会いを語る前に忘れてはならないのが、
社長の武藤さんとの出会いがある。

青山通りの、旬の野菜をふんだんに使ったカレーが売りの、
カフェのような、定食屋のようなこじんまりとしたお店で、
昼下がりの食事をしたのがはじまりだった。

武藤さんは、むきたまご肌をいっそう引き立てるかのように頬を染めながら、
「まだ本決まりじゃないのだけど、あるフランスのブランドを日本に上陸させるために、いま表参道で物件を探してるの」
と、店主おすすめのカレーを口に小さく運びながら言う。

武藤さんは、崖っぷちに咲く一輪の花に手を伸ばす子どものように、
一世一代の恋におちた女学生のように、
「もうどうしようもないの・・出会ってしまったからには・・後戻りはできない」
と言わんばかりの溢れでる情熱と、覚悟が決まった人だけがもつ深い静けさの中にいた。

武藤さんが恋をした、その一輪の花こそ、のちに知る「ヨンカ」である。

まさか自分もそこに関わることになるとは思いもしなかったけど、
この恋の嵐は、さまざまなことを後押しし、
すばらしい世界を育んでいくに違いないと胸が高鳴った。

意図をもった稲妻に狙いをさだめられたかのように、人は恋におちる。
その運命を受けいれると決めたからには、地を這うような日々を送り続ける。
そうした武藤さんの真摯な姿勢が波紋となり、恋が恋を呼ぶ。
そんな混じりけのない連鎖を、私は今日までずっと見てきた。

今夏には、ブランド上陸10周年の大イベントが待っている。
そこでもやはり、やわらかな春の風が種を運んでくるかのように、
ブランドの真髄に恋した人たちが集結し、プロジェクトを進めていくことになった。
もちろん私も、そのひとりとして参加する。

武藤さんに探しあてられた一輪の花が、
見つけてもらえたことをまるでよろこんでいるかのように、
じっくりと根を伸ばしてきた10年。

これからの10年は、
いっそう健やかに葉をつけ花をつけ、
その心ごと、誰かの手に届いたらいいなと願う。

 

【Profile】
上山 麻実子
1974年生まれ。事業内容は?と聞かれれば、「お助けウーマン」。2004年発足以来、クライアントの感覚をかたちへと近づけていく業務を担う。YON-KA五周年記念パーティーや、吉本ばななさんの「もしもし下北沢」イベントのプロジェクトリーダーを担当するなど、活動は多岐にわたる。

 

>>episode 2  「ウブドで見た『美の秘密』」はこちら

 

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