創設者の娘キャサリン・ミュルタレアが語る、YON-KA誕生秘話①

ブランド生誕60年を記念し、創設者ファミリーのキャサリン・ミュルタレアに、YON-KAが誕生したころの知られざるエピソードを聞きました。

 

革新的なホリスティックケアの先駆者

YON-KAが誕生した1950年代の女性たちのスキンケアに対する意識や、アロマテラピーについて教えてください。

 

19541954年にYON-KAを設立した当時は、科学全盛の時代で、アロマセラピーを医学的な見地から真剣に研究していたブランドは、私たちくらいだったのではないでしょうか。

スキンケアに対する意識は高まっていましたが、女性たちはフェイシャルサロンでセーターやシャツを着たまま、ニキビや毛穴の汚れなどを取り除く「顔のみ」の施術を受けていました。首やデコルテ、バストなどは完全に無視された、ホリスティックなトリートメントとは程遠いものでした。

私たちは当時から、フェイシャルを施術するのに、「顔だけの施術では十分でない」と感じていました。しっかりと効果を出すには、心身をすこやかな状態に導くとともに、顔につながるデコルテや肩などのケアも欠かせないからです。今では当たり前となっていますが、当時としてはとても革新的な考え方でした。

 

YON-KAから最初に発売された製品はなんでしたか?

 

最初に開発された製品は、エマルジョン・コンサントレ、クレーム55、そしてクレーム155です。これらは、理学療法士が関節炎やリウマチを患った患者さんに使用することを目的として作られました。

エマルジョン・コンサントレに用いられた、ラベンダー、ゼラニウム、ローズマリー、サイプレス、タイムの5種類のエッセンシャルオイルの特徴を生かした独自のブレンドは、その当時から今現在に至るまで、私たちのブランドにとって宝ともいえる存在です。

クレーム55と155は今日でも、アスリートの筋肉痛の緩和や筋肉損傷を防ぐ目的やスリミング、むくみ対策など、治療的な側面も残しながら幅広い用途で使われている、ロングセラーアイテムです。

 

当時の人々は、YON-KAにどういった反応を示したのでしょうか?

 

YON-KA製品は、「medication for the skin (肌のための処方箋)」としてエステティシャンの間で浸透していきました。

 

エッセンシャルオイルの独特の香り、効果、そしてテクスチャーすべてにおいて、それまでの伝統的なコスメティック製品とは一線を画していました。というのも、その頃主流だったのは、ラノリンやパラフィンという成分が豊富に含まれていて、化学的な香料でたっぷりと香りづけをした、重くべたべたとしたテクスチャーのヴァセリンのようなクリームだったからです。

 

YON-KAは、当時のマーケットにどのようなインパクトを与えたと思いますか?

 

私たちは、あらゆる面においてパイオニア的な存在でした。

1957エッセンシャルオイルを用いて安定した製品づくりに成功したこと、粒子が入っていない肌への負担がかからないゴマージュを開発したこと、クリームの相乗効果を高めて肌の状態を引き上げるセラムを発売したこと、症状別に対応する数多くの製品をラインナップすることで、一人ひとりの肌状態にあわせたスキンケアを可能にしたことなど、現在では他の多くのブランドが行っていることを半世紀以上前から行っていたのがYON-KAであり、マーケットに影響を与えてきたと思います。

1960年に、エッセンシャルオイルを用いるアロマセラピーと、植物のあらゆる部分から抽出されるエキスを用いるフィトセラピーを融合させた製品づくりを行ったことも、先駆者としての試みであり、その後のYON-KAの可能性を広げました。

 

トリートメントにおいても、フルーツ酸のピーリング剤を安全に用いて、目覚ましい効果を出したことや、YON-KA独自のマッサージ手技やリラクゼーションを促すための工程を入れることで、フェイシャルでありながらホリスティックなトリートメントを提供したことが非常に画期的でした。デコルテや首、腕や手、太陽神経叢や神経系にも包括的にアプローチをしていくフェイシャルトリートメントの重要性を早い段階から感じ取り、取り入れていったことにも、YON-KAの革新性が象徴されています。

 

YON-KA誕生秘話②>>http://yonka-cafe.com/other/2364/

 

 

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